不妊症・不育症って何?
不妊症とは・・・
不妊症とは『妊娠を望んでいるのに妊娠しない状態』のことです。
妊娠しない状態であり、絶対に妊娠できないというわけではありません。なのでもちろん病気でもありません。
世界保健機関(WHO)では「避妊しない状態で2年以上妊娠に至らない状態」と定義していましたが、2009年から「1年間の不妊期間を持つもの」との定義を示しています。
これは国際社会の夫婦高齢化の影響があるようです。しかし晩婚化が進む日本でも1年以上妊娠しない場合には不妊症と診断し、年齢が高いほど早期に検査と治療を開始した方がいいという考え方も出てきているようです。
結婚して1年以内におよそ80%、2年以内にはおよそ90%の夫婦が妊娠しているというデーターがあります。
残り10%が結婚して2年経っても妊娠しない夫婦といわれています。
また自然妊娠の確率は20〜25%といわれていますが、生活環境は夫婦によって様々です。
現代のストレス社会、偏った食事などで確率はさらに低くなっていると考えられるため、2年以上妊娠しないからと言って一概に『不妊症』だとは言えません。
不妊といわれる夫婦が5〜10組に1組といわれる現代においては、決して珍しい特別な状態ではないことがお分かりいただけると思います。
不育症とは・・・
妊娠はするけど流産や死産を繰り返すことにより、お子さんを持てない場合を
「不育症」といいます。
反復流産と習慣流産に分けられ、反復流産とは流産を連続2回以上繰り返した場合をいい、また習慣流産とは連続3回以上自然流産を繰り返す場合をいいます。
1回の流産は15%、習慣流産は1〜2%、不育症は5%程度といわれています。